傷を愛することはむずかしい。傷は醜い。傷はみじめである。ただ、傷をなかったことには、しないでいたい――。
トラウマ、ジェンダー、セクシュアリティをテーマに研究する一方、ドメスティック・バイオレンスや性暴力被害者へのカウンセリングにも取り組んできた著者が、旅先で、臨床現場で、傷ついた人たちの心に触れながら綴った、温かいエッセイ23篇。
Ⅰ 内なる海、内なる空
なにもできなくても
◯(エン)=縁なるもの
モレノの教会
水の中
内なる海
泡盛の瓶
だれかが自分のために祈ってくれるということ
予言・約束・夢
Ⅱ クロスする感性
開くこと、閉じること
競争と幸せ
ブルーオーシャンと寒村の海
冬の受難と楽しみ
宿命論と因果論
ホスピタリティと感情労働
右も左もわからない人たち
弱さを抱えたままの強さ
女らしさと男らしさ
動物と人間
見えるものと見えないもの
捨てるものと残すもの
ソウル・ファミリー、魂の家族
人生の軌跡
Ⅲ 傷のある風景
傷を愛せるか
<以上、版元サイトより>
発行 | 大月書店
2010年
176P