アーティストいちむらみさこが、公園のブルーテント村に住み始めた!
大都会の一角、ホームレスが集うテント村の暮らしには、
思いがけない美しさと豊かさがあった。
いちむらみさこはそこで「女性のためのティーパーティー」を開く。
「瞬間の心に応じて太陽が動いているような」公園の素敵な女性たち。
そしてポップでパンクでファンキーな女性、キクチさんと出会う。
今は公園にいないキクチさんへの書簡集のかたちで、キクチさんのこと、
スキップするようなテント村の日常を描いていく。
やわらかに躍動する言葉と絵によって、女性とホームレス、生活とアート、
暴力やマイノリティ排除の問題も浮かび上がる。
目次
Dear キクチさん、2005.7.10
Dear キクチさん、2005.7.21 / ブルーテントルック・お部屋・キクチさんの自転車「エスパーゆう」・研究
Dear キクチさん、2005.7.28 / ゴミ箱・ブルーテント村
Dear キクチさん、2005.8.10 / 絵を描く会・元々の関係・エノアール・キクチさんの説教・引っ越し
Dear キクチさん、2005.8.22 / おすまし・ドクロの旗とジャンヌダルク南十字星十字軍・2日後の嵐まで・キクチさんいなくなる
Dear キクチさん、2005.9.15 / みまもる
Dear キクチさん、2005.10.17 / 会いたかった・ここにいること
Dear キクチさん、2005.10.31 / 地味にしてみようと思うの・哲学について・花咲くジュンコ・チョコレート
Dear キクチさん、2005.11.7
いちむら みさこ(著/文)
1971年尼崎生まれ。東京の公園にあるブルーテント村在住。ホームレス・アーティスト。
京都精華大学卒業、東京芸術大学大学院修了。
学生の頃から野宿旅行をし、テントを張ってそこから作品を創るシリーズ「たびたび生活」など、独自のアートを発表し始める。2003年から公園に住み、そこで「絵を描く会」「女性のためのティーパーティー」を開く。2007年からホームレスの女性たちと布ナプキンをつくるプロジェクト「ノラ」を開始。時には高架下のダンボールハウスにも寝泊りまりしながら、貧困や社会的排除の問題と向き合い、フェミニズムや反五輪の視点からもさまざまな表現活動を行っている。「閉ざされた社会に、創造力を使って隙間を作り、そこをぐわっと開いていきたい」。