{{detailCtrl.mainImageIndex + 1}}/4

遠い声がする 渋谷直人評論集

残り1点

2,200円

送料についてはこちら

「黄昏に、物好きにも、落穂拾い。拾えるものとて、少しばかり。なぜか? そうしないでは落ち着かない。陽は急速に西へと傾き、空を薄く染める。  ――あれはどこ、それはどんなふうに、と往事、行き過ぎた場所と、その理由や、様子を尋ねても、いっこうに手がかりは思い出せず、漠然と不安は募るばかり。  収穫がないなら、探索をやめればよいものを、ここ数カ月ばかり、埃り臭い書斎を這い回っては、この落穂拾いを続けてきた。  もともと、死後の勲を、などと思ったわけではない。なぜだろう?」(本書「あとがき」より)  戦後に抱え込んだ自己の崩壊感覚に立脚し、大江満雄、金井直、島尾敏雄らの作品から、時とともに置き去りにされかねない思想をひとつひとつ拾い上げる。実存をかけて読み、思考する著者の文学批評集成。 目次 崩壊感覚について Ⅰ 思想詩人としての大江満雄 遡行者の孤独 金井直詩集『未了の花』を読む 〈逃走〉のエチカ 暮尾淳試論 Ⅱ 〈精神=生理の変換式〉の探究者 『幼年期』で見る島尾敏雄 憑依者たちの交響世界 比嘉辰夫論・覚え書 島比呂志の修羅 Ⅲ 存在の凹みで 坂上清詩集評 はるかなる生還 『吉川仁詩集』に寄せて 存在することの重みに耐えて 『石黒忠詩集』瞥見 辻五郎とは誰か 詩集『辻五郎の詩』をめぐって 遠い声がする 山本耕太郎詩篇評 あとがき 初出一覧 渋谷 直人【著】 1926年生まれ。早稲田大学教育学部卒業。著書に、『鳥と魚のいる風景』(近代文芸社、1982年)、『大江満雄論―転形期・思想詩人の肖像』(大月書店、2008年)、編書に『大江満雄集 詩と評論』(共編、思想の科学社、1996年)がある。 編集室 水平線 2017年9月 232P

セール中のアイテム