1987年にパレスチナでなぜイスラエルに対する民衆蜂起(インティファーダ)が起きたのか? パレスチナ人の抵抗の歴史と蜂起の背後にあった構造的な変化を,さまざまな史料を渉猟しスリリングに描き出す.パレスチナ問題に新たな視角を提供する画期的な論考.
目次
序 章
問題の所在と背景
先行研究と課題
作業課題と分析の方針
依拠する資料と情報
本書の構成
I 占領下の人々
第1章 占領と人々――イスラエルとヨルダンのはざまで
1 はじめに
2 占領の始まり
3 継続したヨルダンとの関係
4 蒔かれたインティファーダへの種
5 おわりに
第2章 「自治」に反対,独立国家に賛成――自治構想への抵抗
1 はじめに
2 パレスチナ人指導者の「誕生」
3 キャンプ・デーヴィッド合意が生んだ行動原理
4 「PLOへの支持」の戦略的側面
5 おわりに
第3章 鉄拳政策との対話――「指導者を隠す」抗議活動
1 はじめに
2 組織活動の時代へ
3 「指導者を隠す」工夫
4 蜂起を繰り返した1980年代
5 おわりに
II PLOと西岸・ガザ地区
第4章 PLOと西岸・ガザ地区――政治外交の発展と「独立国家」の模索
1 はじめに
2 パレスチナ全土解放から国家建設へ
3 ヨルダンとの関係改善
4 インティファーダ直前のPLO
5 おわりに
第5章 インティファーダ――蜂起の政治空間とPLO
1 はじめに
2 蜂起の政治空間
3 政治外交を強めるPLO
4 蜂起を維持する努力
5 おわりに
第6章 和平交渉と西岸・ガザ地区――インティファーダの終焉
1 はじめに
2 蜂起の変容
3 マドリード和平会議への参加
4 オスロ秘密交渉と西岸・ガザ地
5 おわりに
終 章 蜂起とパレスチナ
インティファーダとパレスチナ問題
蜂起の時代は遠ざかったのか?
新しい抗議活動
分析の限界と今後の課題
The Mass Uprisings〝Intifada":
Occupied Palestine 1967-1993
Hiroyuki SUZUKI
鈴木 啓之 (スズキ ヒロユキ) (著/文)
東京大学中東地域研究センター特任准教授
上記内容は本書刊行時のものです。
東京大学出版会
2020年 A5判 400P
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