2024年秋から2025年春にかけて
日記を書いてみようとした数か月の日記
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2025年1月29日(水)の日記より
十三時間ほどねむっていた。たっぷりねむったあとはいつも、睡眠が足りていたことなんていちどもなかったのかもしれないと思う。台所に行くと、作業台の上に、右に大きくはみ出したぼろい棚が置いてある。あらためてへらへらしてしまう。棚を置くと空間ができる。棚のなかはもちろん、はみ出したぶんものを置くことができる面積も増えている。まずは、重心になる左のほうに料理の本をおさめる。台に散らばっていたものを棚の上に、流し台の近くに置いておきたかった道具を棚の右のほうに移す。作業台はひろびろとしてなにもない。いまの状態をこころにとどめてそのまま使っていきたい。
山階基 やましな・もとい
1991年広島生まれ。早稲田短歌会、未来短歌会「陸から海へ」出身。歌集は『風にあたる』『夜を着こなせたなら』(短歌研究社)。2019年より東京・西日暮里「屋上」と共同で「屋上と短歌」を運営。2024年から2026年までNHK広島放送局『ひるまえ直送便』「ひるまえ短歌」コーナー選者。麻川針(あさかわ・しん)名義で組版・デザインを手がける。
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私家版
B6判横 並製 78P