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増補 遥かなる故郷 ライと朝鮮の文学|村松武司 斎藤真理子/編

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戦後詩の出発点である『現代詩』『造形文学』などを編集した「京城」生まれの植民者三代目は、自らの存在をかけてハンセン病と朝鮮の関わりを問い続けた。 「アジアの解放、植民地解放と同時代を生きて、アジアのもつ古く重たい、象徴的なライがそこに巨大な姿を見せていた。」 「日本人が近代化のなかで切りおとしてきた、ライと朝鮮という二つのものの中心が私のなかで一つの中心となる。」 皓星社出版第1冊の幻の評論集に、その後の論考を増補した完全版。 目次 〈遥かなる故郷〉 同行二人 黒いゲーム 一─創氏改名─ 黒いゲーム 二─創氏改名─ 植民者作家の死─小林勝─ 戦前三〇年・戦後三〇年 現代の狂人日記─李恢成・黒川洋─ 在日朝鮮人文学者の死─呉林俊─ ライの歌人─金夏日─ 「世界」への出口を閉ざされた在日朝鮮人の存在 黄土の金芝河 詩と対象─小林弘明─ 脱郷と望郷 性と専制─金一勉─ 恨のまえに立つ─李御寧─ 遥かなる故郷─ライ者の文学─ 朝鮮人との出会いと別れ あとがき 〈終りなき戦後〉 詩をなぜ書く 李漢稷詩集 朝鮮に生きた日本人 祭られざるもの 光州、君たちの民主 作戦要務令の悪夢 朝鮮植民者としての沖縄体験 わたしの戦争詩 わたしの「討匪行」 軍歌論(一) 興南から水俣への巨大な連鎖 反詩・反文明の詩─癩自らの絶滅宣言─ 生き残りたちの最後 光岡良二詩集『鵞毛』 桜井哲夫の詩 夏の蟬 内野健児=新井徹の詩 〈娼婦たちへの返事〉 毛辺紙の記録 叙事詩の終章 専制のなかの文学─松代の旅─ 従軍慰安婦問題の戦後責任 戦後の村で 解説 楕円から円へ─ライ、朝鮮、村松武司─(斎藤 真理子) 村松武司年譜稿 初出目録 村松 武司 (ムラマツ タケシ) (著) 1924年、朝鮮「京城」(現ソウル)に三代目の植民者として生まれる。 戦後、井出則雄と出会い『現代詩』『造形文学』を編集。自らも作品を発表する。大江満雄や秋山清、鶴見俊輔、岡本潤、植村諦等と交流を持ち、1964年に井出の後を継いでハンセン病療養所「栗生詩話会」『高原』の選者となる。 生涯、ハンセン病文学・朝鮮問題に寄り添い続けた。 1993年永眠。著書に『朝鮮植民者─―ある明治人の生涯』『遥かなる故郷─―ライと朝鮮の文学』遺稿集『海のタリョン』ほか詩集多数。 斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) (編) 翻訳・執筆家。訳書に、パク・ミンギュ『カステラ』(共訳クレイン)、『ピンポン』(白水社)、チョ・ヒセ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)、ファン・ジョンウン『誰でもない』(晶文社)、ハン・ガン『ギリシャ語の時間』(晶文社)、チョン・ミョングァン『鯨』(晶文社)、チョン・スチャン『羞恥』(みすず書房)、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』(亜紀書房)、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)など。『カステラ』で第1回日本翻訳大賞を受賞。 上記内容は本書刊行時のものです。 皓星社 2019年 四六判 上製 320P

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