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夢の扉 マルセル・シュオッブ名作名訳集 |マルセル・シュオッブ

4,620円

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むかし澁澤龍彦と多田智満子を経由してシュオッブを識った。「睡れる市」「大地炎上」の眠りと滅び、ほの暗い架空世界の有り様はその後ながく私の創作の指標となった。シュオッブの名を密かに識る者は幸いである。その名は書物の森のもっとも秘密めく径の最奥手、ポオやボルヘスやコルタサルや――の隆々たる奥津城が火影を伸ばすあたりの行き止まりにある。(山尾悠子) 空前絶後の豪華翻訳陣による、マルセル・シュオッブの絢爛たる幻想短篇20数編。 初の単行本化となる渡辺一夫訳の『架空の伝記』をはじめ、上田敏、堀口大學、日夏耿之介、日影丈吉、澁澤龍彥、種村季弘ほか12人の訳者。 バルビエやジョルジュ・ド・フールのカラー装画ほか、挿絵も多数収録した豪華愛蔵版。 著者紹介 マルセル・シュオッブ (マルセルシュオッブ) 1867年~1905年。フランスの作家。 澁澤龍彦 (シブサワタツヒコ) 1928-1987年。フランス文学者、作家。代表作に『唐草物語』、『高丘親王航海記』、作品集成に「澁澤龍彦全集」、「澁澤龍彦翻訳全集」(共に河出書房新社)など。 渡辺一夫 (ワタナベカズオ) 1901~1975年。 日夏耿之介 (ヒナツコウノスケ) 1890年~1971年。 早稲田大学文学部英文学科卒業。母校の教授を務めるかたわら、高踏的で荘重幽玄な神秘主義的象徴詩を発表し、詩壇に重きをなす。翻訳者としては壮麗な雅語を駆使してワイルドやポーを日本語に移し替え、三島由紀夫や澁澤龍彦に多大な影響を与えた。『明治浪漫文學史』と『日夏耿之介全詩集』で日本芸術院賞を受賞。生地の飯田市に日夏耿之介記念館がある。 日影丈吉 (ヒカゲジョウキチ) 1908年~1991年。東京・木場に生まれ、中学時代からアテネ・フランセに通いフランス語を習得。1949年『宝石』誌の探偵小説コンクールに「かむなぎうた」を投稿し、江戸川乱歩に高く認められて二席入選、作家活動を開始。幻想的な作風で、熱狂的なファンを有する。1990年に『泥汽車』で第18回泉鏡花文学賞受賞。 上田敏 (ウエダビン) 1874~1916年。 鈴木信太郎 (スズキシンタロウ) 1895~1970年。 種村季弘 (タネムラスエヒロ) 1933年~2004年。東京大学文学部独文科卒。國學院大學教授。著作集『種村季弘のネオ・ラビリントス』全8巻(河出書房新社)、訳書ホッケ『迷宮としての世界』美術出版社(共訳)、『怪奇・幻想・綺想文学集 種村季弘翻訳集成』(国書刊行会)などがある。 堀口大學 (ホリグチダイガク) 1892~1981年。 矢野目源一 (ヤノメゲンイチ) 1896年~1970年。慶應義塾大学仏文科卒業。フランソワ・ヴィヨンの詩を絶妙に訳出し、鈴木信太郎に絶賛される。早くから詩人として活動したが、戦後は艶笑小咄など多種多様な文筆業に手を染めた。 目次 絵師パオロ・ウッチェロ  渡辺一夫訳 犬儒哲人クラテース  渡辺一夫訳 神となつたエンペドクレス  渡辺一夫訳 小説家ペトロニウス  渡辺一夫訳 土占師スフラア  矢野目源一訳 大地炎上  矢野目源一訳 モッフレエヌの魔宴  矢野目源一訳 卵物語  矢野目源一訳 尊者  矢野目源一訳 081号列車  鈴木信太郎訳 黄金仮面の王  松室三郎訳 骸骨  青柳瑞穂訳 木乃伊つくる女  日影丈吉訳 ミレーの女達  日影丈吉訳 睡れる市  日影丈吉訳 吸血鳥  種村季弘訳 浮浪学生の話  上田敏訳 遊行僧の話  堀口大學訳 癩病やみの話  上田敏訳 法王の祈禱  上田敏訳 三人の子供の話  山内義雄訳 三人童子の話  日夏耿之介訳 エンペドクレス(抄)  澁澤龍彦訳 パオロ・ウッチェロ(抄)  澁澤龍彦訳   解 題 <以上、版元サイトより引用> 国書刊行会 2023年11月 函・四六判 320P

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