【ご注意】
新品ですが、刊行から年数が経っているため経年の劣化(多少のヤケやシミ、汚れ、キズなど)を感じる場合がありますが、版元から入荷時の状態ということご了承の上、ご購入お願い致します。
今回入荷分は天地小口に僅か〜小ヨゴレがあります。(画像2枚目をご参照ください。地部分のヨゴレで、程度としてはこちらが一番目立ちます)
美醜に強いこだわりがある方には向きませんので、ご遠慮ください。
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初期から後期まで網羅的に抽出した220余篇が、
ノーベル文学賞受賞詩人“ネリー・ザックス”の全体像を浮かび上がらせる――
声高に何かを訴えるのではなく、むしろ世界を聞き取ろうとする姿勢を開いた詩人の心がおのずから作品の時空に共鳴している、それが彼女の詩に独特な、繊細な抒情の質を与えているのではないか。その心のひびきに触れること、ネリー・ザックスの詩を読むひとつは、そこにある。(「後記」より)
石化した天使が今も
記憶から
時間のない
初期の宇宙からこぼれ落ち
婦人病棟をさまよう
まだ林檎が噛じられる前におとずれ
朝焼けのなかで真実を前に歌った
世界以前の声とともに
琥珀の光に
つつまれて―
そしてほかの天使たちは不幸を前に髪を梳き
泣いている
外で烏たちが
その漆黒を深夜へとひろげる時に。
(今なお死は生を祝って「無題」より)
ネリー・ザックス [Nelly Sachs](1890―1970)
ドイツ・ベルリン生まれ。
ユダヤ人迫害勃発により1941年スウェーデン・ストックホルムに亡命。神経症、晩年の癌など病と戦いながら詩作活動を続ける。1947年、処女詩集『死の家の中で』刊行。1960年ドロステ・ヒュルスホフ賞、66年ノーベル賞受賞。他、詩集に『星の蝕』『そしてその先は誰も知らない』『逃走と変容』『塵なき地への旅』『今なお死は生を祝って』『燃えあがる謎』『探索する女』『わかれなさい夜よ』、綜合詩集に『塵なき地への旅』『生ある者たちを求めて』がある。
綱島寿秀 [つなしま としひで]
1953年、東京生まれ。
1978年東京大学文学部卒業、1999年東京都立大学博士課程単位取得退学、現在、大妻女子大学、国際キリスト教大学非常勤講師。訳書に『海の上の少女―シュペルヴィエル短篇選』(みすず書房)他がある。
<以上、版元サイトより引用>
未知谷
2008年
四六判変型上製 352P