詩作とはまた別個の、高祖文学の魅力。清雅の詩人の随筆、初単行本化。
季節感を底流させた随想、文学芸術の評論、高祖散文の代表作といえる日録「軽井沢より」他、詩魂の流動を伝える二十一篇。
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庭の植込のかげで、龍のひげが、澄んだ替玉をつらねると、春の蛩音が、ものかげから近づいてくる気配を、ふしぎに感じる。下をはなれた孟春の土が、ふつくらうるんで、それへ武蔵野の空かぜがふきわたると、いつせいに春ぼこりが街を掩う。
「庭柯のうぐひす」より
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105ミリ×164ミリ
上製 糸かがり 貼函入り
本文272頁
限定503部
<以上、画像・テキスト共に版元サイトより引用>
亀鳴屋