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第一歌集 『顔をあげる』(1961年)、第二歌集『前線』 (1976年)を併録。代表歌「男の子なるやさしさは紛れなくかしてごらんぼくが殺してあげる」(『前線』)、「外套の腕絡ませるようにしてなじりくる腹立てなくっていいの」。短歌に口語を取り入れる独特の文体は、俵万智氏など現代を代表する歌人たちへも深く影響を及ぼしている。
【収録作より】
はすかしいから振りまはした花のやうに言ひにくいことなんだけど
ゆふ燕の影かはほりとすりかはるひりひりとして時のうすかは
あんなことこんなことあつたでせうさういつもの八時だつたさ
解説=斉藤斎藤(歌人)
平井弘 (ヒライヒロシ) (著/文)
1936 年(昭和11年)岐阜市に生まれる。同人誌「斧」創刊に参加。初の歌集 『顔をあげる』(1961年刊)は現代の口語短歌のさきがけといわれる。第二歌集『前線』 (1976 年刊)、第三歌集『振りまはした花のやう に』(2006年刊)。2021年(令和3年)には、第四歌集『遣らず』を刊行した。
短歌研究社
2022年
新書判 H169×W106mm 256P