人々の実践知から見る鳥世界のダイナミズム
主に市井の人びとのアマチュアリズムのもと、世界に偏在する鳥を見つめ、実践的な知を紡いできた鳥類学。そのセンスは来たるべき時代の手がかりとなると同時に、現代の課題をも示す。飛翔し、群れ、停まってはまた飛ぶ鳥の世界のダイナミズムを、民俗学、環境史、医療、不動産、香水の調合、ゲームなどで紐解く
◉ The Pillar
スティーブン・ギル 鳥の恩寵
◉巻頭言
さえずり機械
文=山下正太郎(本誌編集長)
◉野鳥雑記のこと
柳田國男と鳥の民俗学
語り手=島村恭則
◉五感の鳥類学
見る:ステファニー・ベイルキー(全米オーデュボン協会)
聴く:コスモ・シェルドレイク(ミュージシャン)
触る:海老沢和荘(横浜小鳥の病院)
嗅ぐ:浅田美希(「インコ香水」調香師)
味わう:服部文祥(サバイバル登山家)
◉都会と巣箱
鳥専門の不動産屋「BIRD ESTATE」の歩み
◉この営巣配信がすごい!
世界のYouTubeチャンネルが伝えるドラマ
◉始原の鳥
世界の始まりと鳥の象徴学
監修・解説=西野嘉章
◉はばたく本棚
鳥から世界を知る60冊
◉旅行鳩よ、ふたたび
環境史家ドリー・ヨルゲンセンの問い
◉水・鳥・人
中村勇吾の群体論
<以上、版元サイトより引用>
学芸出版社
2024年8月10日
A5変判 128P(カラー64P)