ニューヨークを拠点に活動するアメリカ人アーティスト、ダイク・ブレア(Dike Blair)の作品集。本書は作者がこれまでに制作してきた油彩画を紹介する広範なモノグラフである。これまで数十年に渡りガッシュを使用し制作してきたが、2017年に油彩画での制作を始めた。その結果生まれたノワール調の情景は、作者のスタイルを保ちつつ、作品に新たな独特の輝きを与えた。
タバコの箱や咲き乱れる花々、スナック菓子、酒のグラスやコーヒーカップ、扉、荒涼とした風景や夜景など、自身で撮影した写真をもとに作者は親密さをも感じさせる日記のような絵画を描いてきた。
作者の描く食べ物はウェイン・ティーボー(Wayne Thiebaud)のような柔らかな色合いと鳥瞰的な視点を思い出させ、窓から臨む景色はエドワード・ホッパー(Edward Hopper)のモダニズムとウィリアム・エグルストン(William Eggleston)の写実的な眼差しを組み合わせたようである。
hardcover
336 pages
260 x 279 mm
color
2023
published by KARMA
<以上、ディストリビューターインフォより>