



平野甲賀さんは、現代の日本を代表する装丁家にして、グラフィックデザイナーです。たとえ、その名は知らないとしても、本屋さんでよく見かける、あのユニークな描き文字の作者だといえば、おわかりになるでしょう。みなさまの書棚にも、平野さんのデザインによる本が、きっと、何冊かあることと思います。
わたくしどもSUREは、このたび、平野さんを、いつもの黒子役の場所から、主役の舞台の上にひっぱりだして、そのひと本人が自身を大いに語り、描き文字をさらに描き下ろし、そして全体を装丁する、まさに自作自演の演劇的一冊の執筆・制作をお願いすることができました。
知る人ぞ知る、平野さんはちょっぴりシャイにして繊細、それでいて大胆な、名文家でもあるのです。
40年以上のキャリアから、自由闊達、融通無碍な平野甲賀の世界が、豊富な話題とともに展開されていきます。まさに、アーツ・アンド・クラフツ。
わたくしどもが敬愛する、独創の装丁家によるみずみずしい一冊をぜひ堪能してくださいませ。
<以上、版元インフォより>
編集グループSURE
2006年
四六判並装
著者自装
60P