この冬に、手作りの小冊子詩集『白い火、ともして』を作製しました。たくさんの数を作れなかったこともあるのですが、しばらくすると売り切れてしまいました。何名かの方から再版を望む声もいただきました。僕自身も思い入れのある過程を経て生まれた作品なので、角谷慶さんにデザインを担当いただき、限定400部で製本版として再版することにしました。
縁あって芸術方面に進もうとしている若い人たちに「創作基礎」の話をする機会がありました。創作そのものを教えることはむずかしいですが、創作をつづけていくにあたって知っておいた方がよいことなら少しは伝えられるとおもい、講座を担当しました。
その内容をより非実用的な方向にあらためて、随筆詩のようなかたちにまとめたのがこの小冊子です。ほとんど役に立つものではありませんが、創作を志すひとのささやかな支えになるかもしれません。
本棚の片隅にそっと置いていただき、ときおりまぼろしをかんじるように読みかえしていただけたらうれしいです。
【もくじ】
創造する、生きること
やわらかさ、するどさ
自分の、みつける
自分と、あるく
自分を、まもる
ゆっくり、休む
つながり、あふれる
白い火、ともして
__________________________________
<以上、作家サイトより>
2022年 私家版
B6サイズ 22P